映画「ちはやふる」3作を見て / 広瀬すずの声
アイドルのことだけで記事を書くのもあれなので、別のことも書こうと思いました。
映画見てモーレツにアツい気持ちになったので書きま〜す。
ざっくりこんな流れで書きます
・ちはやふるについて
-上の句、下の句感想
-漫画におけるヒロインとストーリー
・広瀬すずの声について
-耳に残る声と音の演出
・まとめ
-青春ものに対するあれやこれや
ちはやふる -結び-
見てきました。
主演である広瀬すずを女優さんとしていいな〜!と思い始めたのは去年くらいからで、ちはやふるを確か邦画の予告編をまとめて見てた時に見つけまして、レンタルで観たくらいです。
とても良く良くできすぎてる「ちはやふる」上の句ダイジェスト
(まだの人見て欲しい)
広瀬すず〜!?人気だからっつって青春映画に起用されまくってる女優さんだろ~くらいに思ってたんですが、どうもそれだけじゃないぞこの人!!と思ったので整理して、魅力を考えていきたいです。が、多分まとまりません。
僕はちはやふる予告編見るたびに涙腺が水漏れ起こす病気になってしまいました。
もちろん容姿端麗〜で可愛いんですが、可愛くてタイプ!とかそういうのとはまた違うというか。前後に、「海街diary」「怒り」と少し影のある役を演じていたのでそれがきっかけだったかもしれないです。あら!こんな一面も、と。
意外とナイーブな設定のキャラクターを演じてました。せっかくなので彼女が出演している他の作品もチェックしていきたいところです。
まあ、ちはやふる
最後の青春、日本一、みんなで、とかつぎつぎ出てくるセリフが基本的に暑苦しいです、、
でも、すごく惹かれるんです!!!!!!!
原作コミック未チェックにも関わらず「ちはやふる」を観たくなったのは、自分が成しえなかった青春の追体験をしたいからでしょう。
自分の高校のはなぜか、百人一首部があって、校内かるた大会もありました。それが楽しかったのも起因してると思います。あれは進学クラスが猛威振るうからいいイベントでした。(逆に球技大会は運動部が多い強いクラスが勝つ)
ーーー
とりあえず「ちはやふる」を褒めます。
別に映画レビュワーではないので、
こっから感想祭りです。
去年の6月にFilmarksに書いてたの↓
上の句:感想 ーーー
基本的にユルい空気が流れてるものの、ここぞというときのあざとすぎるスローモーションの演出がニクい。部活もの映画の中ではみずみずしさトップクラス文句なし。音楽と光がこんなに際立つ映画あったかなと思わせてくれます。しかし心が濁っているとクサいの一言で片付けられそうです。勝負どきの部員の目と表情がとても良い。かなり表情に気を遣って撮ってるんだと思います。その目線の先に見えるのは勝利でも札でもなく、仲間との絆なんでしょう。
「気づいたんす、青春全部かけたって俺はあいつに勝てないって。」
「かけてから言いなさい。」
下の句:感想 ーーー
上の句にあったような、机くんの団体戦の数合わせ=捨て大将にされたことによる葛藤みたいなものを乗り越えたあとなので、そのあたり、仲間の皆さんが落ち着いちゃって主人公ゆえの追い求める強さと主人公補正がバーストしてしまいますが、みんなみんないいキャラしてました。西のクイーンとの試合、天真爛漫vs才色兼備、圧倒的力の差をかるたで魅せる演出が素晴らしい。上の句同様、その実力差に絶望する様子は、派手すぎず、のしかかる演出に圧倒、バトル映画かのような一転攻勢、自陣の札を、固めてとる様に鳥肌、ガッツポーズ。
よくやったちはや!!!
とった札は「しのぶれど…」「ちはやふる…」
そして、部員のかなちゃんの「あれが、あの姿がちはやふる ですよ」。のタイトル回収。ここがマジで名シーンすぎる。
それでいて本当にいい部活ものは負けの姿をも美しく写すんですわ(感慨)
ーーー以上。
麗しの松岡茉優さん演じるクイーン若宮詩暢がはんなりすぎ
余談:
PerfumeのFLASHがちょっと合ってなかったんじゃないか?と思ったり、そもそもサントラがいいので、メインテーマだけでいいじゃん!というタイアップセールスに違和感を感じました。書き下ろしなのに、ゴリゴリすぎるんで。。でも結びの無限未来はいい感じでした!!!FLASHほど狙いすぎてない!
Perfume [無限未来]
本当によくできてる上の句、下の句のダイジェスト(マジで見て)
自分が文化系の人間というのもあり、サッカーとか野球とかその他もろもろ球技関係は本当苦手です。あと自分が一切体力がないので、物語も見るのもやるのも楽しめない。
根性論で勝つのもなんか納得できちゃうし、、。あと男主人公だったり、ほぼ恋愛絡まってくるじゃないですか(偏見/例外あり)競技ものにおいて、恋愛はちょっと余計だろとよく思います。
それに関してはこちらの記事で脱帽しました。
「スラムダンク」の真のヒロインは赤木晴子ではなくバスケである。
タイトルの通りなんですが、キャラクターたちは競技に恋していればいいんです。競技に恋していれば終わりはない、恋愛は相手と結ばれてしまったらストーリー上、一旦幕を閉じることができてしまうので。それがストーリーの途中で発生すると多分試合には負けますね(偏見)
京アニのFree!!もBLライクで、あいつがあいつが~と騒ぎを起こしますが、彼らはみ~~んな水泳に恋してます。みんなとできる水泳に。ジャンプのバレー漫画「ハイキュー!」もバレーに恋してます。んでもって勝っていい景色を見たい気持ちのが彼らのガソリン!!!メンバーはマネージャーの女の子にデレデレしますが、恋ではない感じですね。
一方で、
広瀬すず演じる綾瀬千早 は 女子個人選手最強のクイーンになることを目標に色々頑張ります(省略)。幼少期からの経験で才能はあるものの、最強ではない。いざ覚醒するとスポーツにおける「ゾーン状態」に入る感じ。これが無性にぶち上がる....。(他の作品にもあるので、ここが文化系競技かよ!くらいあつい)
かっけ〜!!広瀬すず!!かっけ〜!!!
最強ではない主人公というのは、バトルものより競技ものが魅力的だったりするのです。バトルものだと、血統が良すぎ事実が後からバレる主人公。悟空もNARUTOも幽助も。あいつらみんなサラブレッドだから…。ぜってえ勝つ!!!原作知らないけど、ちはやもいい血統かもしれません。。
そういう意味では、「ちはやふる」は少女漫画ということもあり恋愛要素もありますが、少年漫画の「友情」「努力」「勝利」という3本柱が確立されてるんで、なんとか恋愛のパートが薄まってる気がします。メインキャラの、千早、太一、新の三人は幼馴染という設定もあり、「仲間」としての位置づけになっているので、ひょんなことから現れた人物に一目惚れで描かれる恋でもないのです。このながーい三角関係が彼らのかるた熱を燃やしまくるわけです。
参考記事↓
漫画「ちはやふる」はなぜ面白いのか?
本題、
・広瀬すずの声について
今回これがいいたくて書きました
「広瀬すずの魅力は声」じゃないか!?
話を戻すと、映画ちはやふる見るまで広瀬すずのことは、青春きらきら暴走列車だと思ってたんです。(青春きらきら暴走列車については意味はありません)やたら声でかいんですよね。耳に残るというか、キンキンというか、クラスにいたら鬱陶しいレベルの。元気の押し売り。そのボリュームで言わなくても聞こえるわ!!!(いいすぎましたごめんなさい)
でも、彼女の声って「でかい」じゃなくて、
これは「耳に残る」という圧倒的な才能じゃないか!!と思い始めました。
声優起用は確か「バケモノの子」でヒロイン役やってたんですが、これがただただマジで「広瀬すず」でした。主人公の染谷将太も。ご本人じゃん!!ってことがバレバレ、、。と期待してた分、どこか残念に思ってました。脇を固めてた、役所広司や八嶋智人はクレジットを見るまで存在を忘れてたほどでした。(いい作品でした)
バケモノの子より
それでですね、海街diaryや怒りで見せたようなシリアスなシーンもできる女優さんなんだ!!!って思ってから、ちはやふる を見たんです。
海街diaryより
怒り より
で、この2作を見て、あれ!?この憂まくりの表情が!?あの!?広瀬すずテャン!!!!?!??
青春キラキラスーパー機関車の広瀬さん!?ってなったんです。
で、ちはやふるで演じている主人公は綾瀬千早 は、かるたの才能ある×クッソ元気×行動に根拠があまりない、という役はもしかしたら、広瀬すず自身も普段絶対このキャラと言動じゃん!!って思ってしまうほど。。(たぶん違うかも)
彼女の元気さがゴリ押しされまくりなので上二つの役とは比べるのはナンセンス。
白目顔芸も見事
こういう元気なキャラがたまーに、シリアスなセリフか、冷静な判断する瞬間は劇中でキメになるんですが、その声はうるさくないのに、広瀬すずが発すると耳に残るんです。いざでかい声出すと、もちろんめちゃくちゃ耳に残る。広瀬すずの場合、目力ある豊かな顔もテンション高いこともあり、脳裏にめちゃくちゃ残る。
改めて、この映画全編を通して見て気づいたのは自軍である瑞沢高校のメンバー全員の声がすごい印象深く残るんです!ッファイットォォォォー!!といわゆる部活で出されるなんてことない気合の言葉。かるた=歌=言葉がテーマだからもちろん気遣ってるとは思いますが、こんな言葉が入ってくる映画なかなかない気がします。
スピンオフ集を見たところ、広瀬すずが、みんなが他の作品の撮影で他のキャストと仲良くしてるの見ると嫉妬しちゃうくらい仲良しだそうで。
相手校の部員に及ぶほど。この映画自体がセリフ/声、音に焦点を当てて作ってる絶対。札をとるときの一瞬の静寂ののちの歓声、緊張の糸が解かれてからの勝利、と製作陣の狙い通り、コンボがわかってるというか王道といいましょうか。バシーっ!!と気持ちいい瞬間が多い。ここぞという時のBGMもハマり、耳に気持ちい要素が多い。全然言葉にできないけど泣けるオーケストレーションも多い。
個人的に邦画で印象深いオーケストレーションは「舟を編む」と「ちはやふる」です。
音のことばかり言ってはいますが、スローカメラはガンガン出てくる、手元につけたGoPro、ドローンを使った演出、ロトスコープアニメーション、ニコニコのコメントもあったりと視覚的楽しみもかなり盛り盛りです。
・まとめ
映画見てる時って、明日のこと、帰ったらと、他のこと考えちゃったりする人が多いと思うんですが、妙に集中して見れたのが、最終章である-結び-でした。個人的に音楽のライブとかも見てる間、散漫になりがちなので、演出のために密に組まれてるんだと思います。試合の時の緊張感が鑑賞者にトレースされる感覚はありますね。なのでワイワイ見るよりは一人で見るのをオススメしたいっす!!
なんだかんだ最終章は恋愛?のパートが占めてましたが、連作で見ていれば嬉しい作品でした。ちゃんと答えも出るのと、そのために葛藤するキャラがいて、詠まれる詩ともリンクしていたりと、愛のパワーで勝ちまーす!!は?なんでこうなるんだよ、パワーゴリ押しみたいのないです。
もしかしたらそう感じる方もいると思いますが、その違和感の度合いは少ない印象です。いやただのミラクルかも。。。でもこの際ね!ミラクルでいいと思います!!!!!!!は~かっけ~!!!よかった~ってなる。毎度毎度かなちゃんの解説最高~~!!上白石萌音こと、もねねんの最終戦の名演!
週アニメを見てる方あるあるかもですが、最終回までは、ワクワク見れて一緒に生活してるような感じですが、いざ最終回くるとロスが起きますよね。あまロスとかおそ松ロスとか。学園もののアニメ好きの方だったらこの現象、ちはやふるで起きると思います。
ちはやふる、ほんといい映画だ〜!!!こんな青春、自分にはありえないし、実在するかよ!のレベルですから。。。。。
あ!
これ最近気づいたんですが、劇中にあるような一生懸命でクサい暑苦しいセリフ聞けるのって、現実で聞いてもしんどいだけだから創作でズバーン!!!!と心を撃ち抜かれたい方は見たら元気もらえるかもです。僕は元気もらえました。同世代だったら、ウォーターボーズとかそこらで、そのDNAはあなたの心にあるはずです。
青春ものの必殺技、
「主人公一派だけの特殊能力、誰もいない屋上で感慨にふける」
を発動されたところ。
「こんな日がずっと続けば~」
「将来何になりたいの?」
というかなちゃんとのベタなセリフが炸裂したりして、、、、、、、
「本当に!!!ずっとみんなであの部室でかるたしてて!!」
瑞沢のみんな好きなんじゃい〜〜〜〜!!!!!!!!!
とかいい年して思ったんですが、終わりがあるから物語は美しいのです。
かるたの恋の詩は1000年の時を超えて、私たちに届いたんだ!
(もしかしたら永遠ってあるんじゃん!!??!!)
とか思ったりしちゃうくらいいい作品でした。
いや、やっぱりなんだかんだ詠まれる歌は恋心を歌ってるし、恋の話だったのかもしれません。
控えめに見ても、この映画、純度が高すぎます。ポジティブなセリフが眩しすぎるかもしれない、それに反する完全勝利主義の傍若無人も嫌味な敵キャラもいなかったり、綺麗で雅な世界なんですよね。
学生時代からひねくれ散らかしてる人や、勝負ごとや運動部、部活経験のない人には、ここまでの僕の感想は総スカンかもしれません。。。。。。でもそれなりにひねくれてる僕にヒットしたからこそ、こんなこと書いてるんです。
ちなみにそんな僕、「君の名は。」のような(なぜか引き合いに出す)時空を超えた愛のパワーとRADWIMPSの暴力が露骨すぎて、全然好みじゃありませんね!!!!!!オォコラ!!?!
ここにはな!!前前前世より、1000年の歌を超えて歌われる歌があるんだよ!!!!
しのぶれど いろにいでにけり わがこいは ものやおもうと ひとのとうまで
古典の知識は抜け落ちてるんでただの抜粋です
ふと思い出しまた、自分の話すると、私、中学高校の剣道の部活をしてまして、それ以来、勝負や公式試合なんて一切してないんです。全く勝負肌じゃない自分ですら、ちはやふるでこんなアッツくなってしまったんです~、
才能なんてなくても、、、やるしかないとき。
捨て大将、、、
色々思い出しました。
かつて中学時代に、絶対に勝てないと言われてた近隣中学のクソ強い大将(180cm越)に地区予選で当たって、体格だけで部長になった僕が相討ちの面で勝ったことがあったなあ~(その後、進んだものの速攻負ける)。あん時のチーム一体でぶち上がる感じ、この歳でもできるかな~全然剣道の才能なかったけど続けてよかったなと思える経験です。日本のスポーツの団体戦の醍醐味かもですね。
邦画には全然金払わないタチの自分ですが、劇場で見てよかったな作品でした。
先月ブラックパンサーもシェイプオブウォーターも公開直後に見たけど、俺の心に突き刺さったのは、他でもなく、ちはやふる、
そして「広瀬すず」でした。
原作は全く読んでないんですが、部活もの好き、学園物好き、見たことある方、ちはやふるオタクっ、広瀬すずについて、なんでこんなにもいいの!?!!?ってことを話したいです!!!
仲よさそ〜〜〜〜〜〜〜〜
勢いで書いたんで、歌とか千早とか脱字は失敬!!!!
では。
杉山